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THE EUROPEAN JOURNAL

海外所有馬近況

2023.11.17 THE EUROPEAN JOURNAL

在仏記者・沢田康文氏による海外馬情報のコラムです。

©Hiroki Homma

●ブルーム

4日にサンタアニタ競馬場で行われたBCターフで11着に敗れたブルームは無事にアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に帰国。歩様が少し乱れていたということでしたが、現在は良い状態に戻ったということです。今は厩舎内の軽い調教を行うグループに属しており、そのおかげで体力的には回復してだいぶ良くなっているというエイダン・オブライエン調教師のコメントでした。来春は連覇が懸かるドバイゴールドカップへの遠征を視野に入れているということで、古豪の復活が期待されます。

●ファイター

9月13日のデビュー戦から芝1600mと芝1800mのレースを走り、8、12着に敗れているファイター。現在はキャンターでの調整が続いていますが、来年は距離を伸ばして、もう少し距離の長い中距離のメイドンで復帰させることを考えているということでした。トレーディングレザーの半弟にあたるフランケル産駒の超良血馬で、まだレースでの結果は出ていませんが、エイダンも先々走る能力を感じているということでした。アスコットで行われる3歳馬の中距離のレース(キングエドワード7世S)などを狙って、冬の調教を行っていくということでした。

●リリーハート

9月29日のAW1400mのデビュー戦で10着に敗れたガリレオ産駒の牝馬リリーハートも今年は一戦のみで切り上げて、来季に向けての仕切り直しが図られています。血統的にも芝2000~2400mのメイドンを使ってみてそれからどうするか考えたいというエイダンのコメントでした。

●ソーデュース

昨年のタタソールズセールで松島オーナーが購入された新たな2歳馬のソーデュースは、ニューマーケットのロジャー・ヴェリアン厩舎の所属馬で、ロペデヴェガ産駒。母デュースアゲインは、現役時代リステッドを含む3勝で、近親には2000年の仏G1カドラン賞を勝ったサンセバスチャンや、日本のロジメジャーなどがいる血統です。11月3日、ニューマーケット競馬場芝1400mのノービスステークスでデビュー戦を迎えました。レースは先行グループを追走し、4着には入れる態勢でしたが、ゴール前で呼吸音が乱れ、そこから失速してしまい最後は7着でゴールしています。今後については軟口蓋のケアが最優先となり、初勝利を目標に来シーズンの復帰を目指すということになりそうです

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