KIEFERS SALON

THE EUROPEAN JOURNAL

アルリファーは凱旋門賞直行の予定…海外所有馬近況

2024.08.26 THE EUROPEAN JOURNAL

在仏記者・沢田康文氏による海外馬情報のコラムです。

●アルリファー

5馬身差の衝撃的な競馬を見せ、ベルリン大賞でG1・2勝目を飾ったアルリファーは、翌週の水曜日にアイルランドの自厩舎に戻り、食欲も旺盛でレース後の回復は順調ということです。上半期はアメリカを含めて長距離輸送を伴う遠征競馬が続いたこともあり、少し間隔を開けて武豊騎手とのコンビで挑む10月6日の凱旋門賞に直行で向かう予定となっています。「調教も予定通りに再開しています。これから少しずつキャンターのペースを上げて、フレッシュな状態で大目標の凱旋門賞に向かいたいと思っています」とジョセフ・オブライエン調教師はコメントしています。

●ファイター

8月24日カラ競馬場芝2000mのメイドンでトレーディングレザーの半弟である超良血ファイターがライアン・ムーア騎手とのコンビで嬉しい初勝利を飾っています。レース前、エイダン・オブライエン調教師は、「この時期のメイドンでは力が上位というところをきっと見せてくれると思います」とコメントしていましたが、言葉通りの内容で、次走以降にも期待が膨らみます。

●リリーハート

8月16日コーク競馬場のG3ギヴサンクスSに出走したリリーハートは、ギャヴィン・ライアン騎手を背に逃げる競馬を見せ好走。最後までしぶとく粘りを見せて、勝ち馬から1馬身差の3着で入線しました。「彼女はとても良いレースを見せてくれました。レース経験を積んで次はもっと良くなると思います。2400m以上の距離がこの馬に合っています」とエイダン・オブライエン調教師。G3での3着となり、セリ名簿などで黒文字の表記となるブラックタイプを獲得しています。

●トリニティーカレッジ

8月8日レパーズタウン競馬場芝1600mのメイドンにトリニティーカレッジが出走。デビュー2戦目で変わり身を見せる好内容のレースで、先行策から直線も踏ん張って、4着でゴールしています。エイダン・オブライエン調教師は、「2走目で良い走りを見せてくれましたが、まだ子供っぽい馬で未熟さが残ります。来年は中距離路線で活躍する馬になると感じています」とコメントしています。

●ソーデュース

8月22日ニューキャッスル競馬場のAW1600mのハンデ戦に出走したソーデュース。2番人気の支持を集めましたが、今回は見せ場を作れず10着に敗れています。管理するロジャー・ヴェリアン調教師は、「ペースが遅く少し掛かり気味で、最後は脚が残っていませんでした。タペタの馬場と直線競馬も合わなかったので、状態を見て、次は9月にコーナーのある芝の競馬に向かいます」とコメントしています。

このページをシェア

KIEFERS SALON
KIEFERS SALON

キーファーズのイマがここに