KIEFERS SALON

平林雅芳氏によるトレセンレポート。キーファーズ所有馬の最新情報をお届けします。

●森秀行厩舎

・トリプルループ
・ピアシック
火曜の夕方に森先生から電話が入って《ピアシックを今週に登録する。3頭で1頭だけ出れる確率。トリプルループが入厩済み（12月16日に入厩）で、次週の中山か阪神の1800ダートの特別を予定する》の内容でした。今朝、いちばんに厩舎へ寄りましたら、森先生がおりました。『ピアシックは出れるかどうか現時点で判らないが、松本騎手で登録します。トリプルループは一度使って来年の小倉1700ダートがいちばんいいかもね』との事でした。今朝はトリプルループが追い切って、ピアシックは明日と言う事でした。坂路の朝いちばんのラッシュ時に赤い軍団もあがってきました。併せ馬の画面で右がステッキを奮っていたのがトリプルループでした。居合わせた森先生に聞きますと『そう、併せ馬で追ったよ』との事。いつも単走だけにまさか併せ馬とは思っていなかったです。

栗東坂路（12月20日）
トリプルループ
51.7～37.4～24.3～12.1　強め
2馬身追走で0.3秒先着
フランスゴデイナ
52.4～38.1～25.1～12.5　馬なり

●松永幹夫厩舎

・マイシンフォニー
・セングンバンバ
朝に厩舎へ行きました。マイシンンフォニーの馬房の前で担当の助手さんと話せました。『マイシンフォニー、典さんが乗るそうですよ。前走は増えていた数字ですが、中間も減った感じはありませんので同じぐらいでの出走になると思いますよ』との事でした。予定の時間に単走でサラっと追った後に幹夫師は『上りだけサーッとと予定どおりです』との事でした。そしてセングンバンバは池添Ｊで復帰戦を迎えるとの事です。後半にＣＷで併せ馬のセングンバンバは相手もインゼルのマルモア。その馬の３馬身後ろから追走してハロン毎に１馬身づつ詰めていって直線ではほぼ体を並べてのゴールでした。稽古の動きとしては満足のいくもので前走時よりかなり良くなっていると思えますね。

栗東ＣＷ（12月20日）
マイシンフォニー
88.3～70.2～54.2～38.7～11.8　強め
セングンバンバ
83.7～68.8～53.4～37.8～11.8　強め
マルモア
84.5～69.6～54.2～38.1～11.9　馬なり
内は0.8馬身追走してクビ遅れ

●友道康夫厩舎

・ドウデュース
ドウデュースの馬房の傍で作業をしていた番頭の大江助手が居ましたので《いよいよですね～》と声をかけました。『本当、ついに来ましたね』と明るい返答でした。今回の有馬にも3頭出しと常に出走馬のいる厩舎です。そして大仲にいた前川助手と話しました。『順調ですよ、変わりありません』です。今朝はポリトラックで併せるのがアドマイヤソラとの事。体は絞れるのかを聞きますと『絞れてますが、中山へ入厩だと藁を敷くのでね。それを食べるから結局は戻ってしまうんですよ』との事でした。なるほどね～と朝は後にしました。そしていつもより少し遅い時間に角馬場にやってきた友道勢。体を十分にほぐして10時8分にアドマイヤソラに藤岡康太騎手が跨り、地下道を居りました。向こう正面からポリトラックに入ってきて併せ馬のスタートです。5ハロンぐらいで1馬身後ろでしたが、すぐに半馬身ぐらいの後ろを追走して直線に来ました。併せた相手がいい走りをして抜かせません。前川助手の手もそうは動かずで半馬身ぐらい遅れたままでゴールでした。地下道の出口で待ってました。友道先生にも聞いてみます。『エエ、いい追い切りだったのではないですか。落ち着いていますしね』でした。上がってきた前川助手は『折り合いがつきすぎましたね』と言いながら笑っておりました。ドウデュースの息も乱れていなくてまったく普段のままと言った感じです。何も気にする事のない追い切りであった様です。まずは稽古の段階では申し分ない状態と言えそうです。

栗東ポリトラック
ドウデュース
80.6～63.8～49.0～35.8～11.0　馬なり
アドマイヤソラ
81.7～64.1～49.4～35.9～11.0　馬なり
内は1.1秒追走、クビ遅れ

●笹田和秀厩舎

・マイノワール（2歳牡）
父マインドユアビスケッツ・母チカノワール朝一番に馬房へ行きますと準備完了の助手がおりました。『今朝に追い切って今週の予定となるかも知れないとボスの話です』との事でした。坂路で併せ馬をした後にまた馬房へ行きかけますとスタンドへ向かう笹田師と話せました。『ええ、今週の予定で行きたいと思います。併せた相手がそう走る方ではないもののマイノワールは反応も良かったでした』との事でした。ジョッキーはこれから探すとの事。後刻に笹田師から《ミルコデムーロ騎手が空いてます》との事で、土曜の2000芝でミルコデムーロ騎手となりました。稽古は悪くない馬ですが、後は実戦でどうなのかにかかりますね。

栗東坂路（12月20日）
マイノワール
52.8～38.9～25.4～12.6　強め
1馬身追走で0.5秒先着
ハートストロング
53.5～39.5～26.0～13.0　一杯

●小崎憲厩舎

・サニービーチ
朝に厩舎へ行って黒板を観ますと、サニービーチのところに《右後肢ハ行？》と書いてあり、金曜あたりに放牧とも書いてありました。そして後刻にスタンドで小崎師と話せました。『どこかで傷めた様ですが腰回りあたりを骨折かも知れませんね』との事でした。スタート直後に躓いた様に見えたし、直線も外へ逃げたのかの内容でしたが、それ以前の問題だった様です。経過を観ている状況ですが、戦列を離れるのは間違いなさそうです。

●武幸四郎厩舎

・オウバイトウリ
・ダミエ
朝に大仲で幸四郎師と話せました。『オウバイトウリを入れます、年末と年明けは検疫がないのですよ。ですので今入れないと中山の3週目に稽古が間に合わないですからね』との事です。ですので他所の厩舎も入ってきていたのですねと納得。そしてダミエは『登録しておいて良かった、今週の中山で田辺騎手で行きます』との事でした。もっとも阪神のマイル戦がよほどの小頭数で相手弱しなら話は別でしょうが。いつもの幸四郎厩舎の時間帯の坂路に姿を現したダミエ。終始、いい感じでゴール板を駆け抜けていました。この3戦のなかでは今回がいちばんいい様です。後は内へもたれなければでしょうか。

栗東（12月20日）
ダミエ
54.8～39.4～25.5～12.7　馬なり