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THE EUROPEAN JOURNAL

武豊騎手とのコンビで凱旋門賞へ…アルリファーがベルリン大賞を圧勝

2024.08.12 THE EUROPEAN JOURNAL

在仏記者・沢田康文氏による海外馬情報のコラムです。

 武豊騎手との凱旋門賞制覇を目指す松島オーナーがクールモアと共同所有するアルリファーが、11日の独G1ベルリン大賞に出走。単勝1倍台の圧倒的な人気に推されると道中3番手から、直線は鋭い反応で抜けだし5馬身差で圧勝となり、凱旋門賞の有力候補として名乗りを上げました。

 アルリファーは愛2歳G1ナショナルSを制して素質の高さを示し、愛2000ギニーでも本命となっていたほどの素質馬でしたが、クラシックは不出走となるなど思うようにレースを走れない時期もありました。それでも4歳となってさらに良化し、7月6日のエクリプスSでは、今年の英ダービー馬シティオブトロイの1馬身差2着に好走して大きな注目を集めていました。

 G1通算2勝目となったベルリン大賞は初の2400m戦でしたが、全く問題なくこなしたことで、秋のビッグレースに向けての視界がさらに広がりました。このレースの近年の勝ち馬にはアルピニスタ、トルカータータッソ、デインドリームらがいて、凱旋門賞とのつながりが強いレースとして認知されています。

 アルリファーを管理するのは、エイダン・オブライエン調教師の子息であるジョセフ・オブライエン調教師。カリガノグ調教場に厩舎を構えており、31歳の若さながらすでにメルボルンCやブリーダーズCなどを勝利して実績を積み上げています。若きトレーナーは、「アルリファーは素晴らしい馬で、ベルリン大賞は印象的な勝ち方をしてくれました。秋の最大目標はフランスの凱旋門賞です」とコメント。

 ベルリン大賞はレース4日前に急遽出走が決まったためコンビが実現しませんでしたが、凱旋門賞ではキーファーズとクールモアのオファーを快諾した武豊騎手が騎乗予定となっています。昨夜のベルリン大賞を映像で見た武豊騎手も「秋が楽しみ」と話していました。

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